1. 離婚を考えたとき、まず、すべきこととは?

離婚を考えるきっかけは、人それぞれです。 日常の些細な原因が積み重なり、離婚を考えるようになった人もいれば、特定の出来事がきっかけで離婚を決意した人もいるでしょう。

相手から切り出されて、離婚について考えざるをえなくなったという人もいるかも知れません。

離婚の決意の程度も様々です。とにかく別れたいと決めている人もいれば、条件次第で、今後の生活の目処が立てば離婚しようと考えている人もいるでしょう。

離婚を考えたとき、置かれている状況も千差万別です。相手との同居中の時もあれば、別居して数年が経過している場合もあるでしょう。

しかし、いずれの場合も、まず準備しておくべきことが2つあります。

1. 相手に関する情報を収集しておくこと
2. 離婚に関するルールや手続を知ること

1. 相手に関する情報を収集しておくこと

・あなたは、相手がどの銀行口座にどの程度の預貯金を有しているか、知っていますか? どのような銘柄の株式を何株有しているか、聞いたことがありますか?相手の給与の額や、給与入金口座を知っていますか?

相手の収入や財産状況に関する情報が多いほど、今後の見通しが立てやすくなります。相手に請求を行う際、相手が収入や財産状況を争えば、あなたがこれを立証しなければなりません。できる範囲で、相手の情報を集めて下さい。

相手と同居中であれば、相手方の取引銀行支店から郵便物が届くのを目にするかも知れません。相手が株を保有している会社から、株主総会招集通知が届くこともあるかも知れません。自宅に源泉徴収票や確定申告書の控が保管されていないですか?

もちろん夫婦といえども、相手のプライバシーを侵害することがあってはいけません。無理のない範囲で情報を集めて下さい。

ある程度の事実を示すことができれば、訴訟の中で詳細を調査する手続をとることができる場合があります。

・離婚を考えるきっかけが、相手の暴力、不貞行為だったという場合もあるかも知れません。相手が事実を否定すれば、あなたが事実を立証しなければなりません。暴力を受けた場合には、その旨告げて病院で受診して下さい。診断書の作成も受けて下さい。

相手の不貞行為を知ったきっかけは何でしたか?
メール、写真、切符、レシート等を目にして、相手の不貞行為に気付く場合も多いと思います。目にしたくなかったという気持ちはあるかも知れませんが、必ず保管しておいて下さい。このように自分で集められる証拠で、相手の不貞行為を立証できる場合もあります。相手が不貞行為を認めている場合、その旨一筆書いてもらう等の方法についても検討して下さい。

2. 離婚に関するルールや手続について知ること

・例えば、離婚に際して、どのように財産分与を行うか。夫婦の間で合意が成立すれば、どのようにも定めることができます。しかし、法律上、自分にはどのような権利が与えられているのかを知らなければ、どこまで相手の言い分を呑むべきか、判断することができません。

・仮に、あなたが法律の規定に従った条件を望んでも、相手がこれに応じてくれない場合もあります。相手に応じさせるためには、どのような手続が必要となるのか。こちらの条件を実現するためには、何をどの程度準備する必要があるのか。予め知っておくことで、速やかな権利の実現が可能になります。

・以上のような知識を得るためにも、離婚を考えたら、まずは法律事務所で相談を行うことをお勧めします。お気軽にご相談いただきたいという思いから、当事務所では、離婚のご相談について初回無料としております。お電話にてご予約下さい。(予約受付は月~金の午前10時から午後5時の間です。)